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からだ回復センター浅草 の日記

死病からの生還

2011.12.09

昨日読んでいた本の中に、興味深い話があったのでご紹介します。

あなたなら、どうお考えになりますか?



 『ここに病院で得体の知れない疾患に苦しんでいた男性のエピソードがあります。

この男性を苦しめている症状に診断を下せる医者がひとりとしていなかったことに、
男性は心底驚きました。   

ある日、インターンの一団を伴った回診の外科医が、ベッドに横になっている彼を訪れました。

カルテを見ながら男性と短い会話を交わした後、外科医は踵を返して立ち去ろうとしました。

その時です。 外科医がインターン立ちに向かって一言「モルト」と言いました。

奇妙なことに、この時から男性の状態が改善を始めたのです。


大幅な快復を見せた彼は起き上がることができるようになり、退院しました。


快復の理由を友人に尋ねられた男性はこう答えました。


「ようやく自分がかかっていた病気の名前がわかったんだ」


回診に来た医者がインターンに向かって発した「モルト」という言葉を、男性は医者
の診断と解釈したのです。

この瞬間、これまで彼が抱いていた未知の病という恐怖が消え去りました。

男性はついに直面していた難題に名前を付けることができるようになり、名前を手にしたことで恐怖が消え、恐怖と疑問がなくなったことでもともとの課題も消えたのです。


男性は「モルト」がラテン語で

「死んだ、あるいは死」


の意味があることを知らずにいました。 例の外科医は男性が「死んだも同然だ」と言ったのです。

もしも男性がラテン語を理解していたらどうなっていたことでしょう!

これは、ヘルスケアの提供者にどれほど私たち自身の力を与えてしまっているか、ということの具体例です。』

 
ヴァイアナスタイバル 著
山形 聖 訳
「シータヒーリング」より

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